比較した車たち その３ ルノールーテシア

この車は、全長が４m内に納まるが、全幅が１．７mを超えるので３ナンバーとなる。
しかし、その後ろ姿はデザインが尻つぼみになっているせいか、それ程の大きさを感じさせない。
むしろ、小さな車に何で３ナンバー？って感じを受けるほど。

この車も速度域が上がるにつれて、どっしりと直進性が強くなって来るタイプで自分好みの乗車感。
運転もし易い。
シートを上げるとボデーのフェンダーの盛り上がりが、多少視野に入って来る為、車幅が摑み易く、この部分が狭い路地裏では、運転のし易さに繋がっている。

後席はFiat G-Puntoよりは多少狭い感じがある。
ドアの内側の取っ手が前の方にあって、多少閉め難く感じたりもした。

ウィンカーが短くて、ハンドル周りがすっきりしてて、こういった所は、センスが良いと思えたりもする。

この車もプジョーと一緒でＡＴは４速のみ。
しかし、その乗車感は違和感などは感じずに中々良いのだが、マニュアルの試乗をしてみたい。
そこで、聞いてみたところ、全国のディーラーで都内と神戸と四国にしか置いてないそうで、全国でたった３台だそうで・・・・。

そこで、東京ビッグサイトに程近いディーラ迄出向いて、試乗してみた。(元はプジョーのディラーだった場所)
しかし、そのマニュアルミッション車ですが、全然気持ち良くない。
スズキスイフトスポーツのマニュアル車に遠く及ばない出来でした。

ローからセコへ入れる際にギヤ比が離れているのか、繋がりが気分良くないし、スコスコと入って行く感じが希薄で、多少渋い感じが試乗終わる迄どうしても拭えなかった。
クラッチペダルの繋がり具合も解り難く、つまりは慣れる迄は走り始めがすっきり行かず気持ち良くない。
これだったら、マニュアル車でなく、ＡＴの方が乗っていて楽だし、何よりスムーズに走れる。

サンルーフ設定もあるにはあったのだが、それだけでいきなり車両価格がぐんと上がってしまうので、何でかな？と思うほど。


車体色は中々素敵な色があるし、その年のイヤーモデルで新たに加わるカラーもあったりで、車は別として、『この色がいいわね！』と女房の意見。



ルノールーテシアも随分検討したが、結局決めなかった。

車自体の良さとか特徴とは別に売る側の体制が、未だ充分でなく、良ければどうぞ！といった半分腰が引けた様な売りの姿勢では、こちらも『あっそうぉ・・・』てな感じになってしまう。

柏に出来て比較的新しいルノーのディラーに電話した際の回答。
『試乗車は今は無くて、展示車もないので、幕張迄行って下さい！』

こっちは『えっ？！』の状態。
そんなのディラーでも何でもないんじゃないのって思った次第ですが、しょうがないので幕張迄行きました。
しかし、そのかなり広い敷地の中にあるルノーのコーナーは、ただ綺麗に雰囲気良く展示してあるだけで、定時になったら皆さん、普通にそのまま帰宅してしまうような印象が伝わって来ましたけど・・・。